共通の母分散の推定量 \( s^2 \) は以下の式で計算される。
\[
s^2 = \frac{(n_1 - 1) s_1^2 + (n_2 - 1) s_2^2}{n_1 + n_2 - 2}
\]
ここで、\( n_1 = 8 \)、\( n_2 = 6 \)、\( s_1^2 = 1006 \)、\( s_2^2 = 1736 \) であるため、
\[
s^2 = \frac{(8 - 1) \cdot 1006 + (6 - 1) \cdot 1736}{8 + 6 - 2} = 1310.167
\]
検定統計量 \( t \) は以下の式で計算される。
\[
t = \frac{\bar{x}_1 - \bar{x}_2}{s_p \cdot \sqrt{\frac{1}{n_1} + \frac{1}{n_2}}}
\]
ここで、\( \bar{x}_1 = 563 \)、\( \bar{x}_2 = 519 \)、\( s_p = \sqrt{s^2} \) であるため、
\[
t = \frac{563 - 519}{\sqrt{1310.167} \cdot \sqrt{\frac{1}{8} + \frac{1}{6}}} = 2.25
\]
棄却域の境界値は、自由度 \( df = n_1 + n_2 - 2 \) に基づいて計算される。
自由度は次のように計算される。
\[
df = 8 + 6 - 2 = 12
\]
有意水準 \( \alpha = 0.01 \) の右側検定における臨界値は次のように求められる。
\[
t_{critical} = t_{1 - \alpha}(df) = 2.68
\]
このため、棄却域は \( t > 2.68 \) である。
(1)共通の母分散の推定量の値 \( s^2 \) は \( \boxed{1310.167} \) です。
(2)検定統計量の値 \( t \) は \( \boxed{2.25} \) です。
(3)棄却域は \( \{t \mid t > \boxed{2.68}\} \) です。
(4)この検定の結論は、棄却域に入らないため、帰無仮説 \( H_0 \) を棄却しない。